Author:musouryuho
FC2ブログへようこそ!
世迷言 2008年10月28日付
マスメディアの論調と庶民感覚は異なる。日経とテレビ東京が共同で実施した世論調査によると、選挙よりは景気対策を急げという声が63%に達したという。衆院解散・総選挙という筋論よりは日々の暮らしの方が大事ということだろう▼福田首相の突然降板によって生まれた麻生内閣スタート時は、国民の審判を受けていないのだから、即解散して信を問うべきというのがメディアの「総論」だった。しかし米国初の金融危機が世界を駈けぬけ、日本にも影響が出ると政治よりは経済に関心が集まるのはいたしかたのないところ▼それによって「解散総選挙待望論」が弱まったとは思われないが、しかし有権者の本音は、この非常事態を取りあえず乗り切って、将来に備える道筋を固めてほしいというところにあるようだ。それが世論調査の数字に表れているといっていい。日本の進路が問われている時、政権担当の可否を求めるより先にやるべきことがあるという答えだ▼解散の必然性は当然あるが、問題はその時期である。年末をあと二か月後に控えて何かと気ぜわしいこの時期、しかもひょっとすれば世界恐慌に発展するかもしれない微妙な段階において、緊急経済対策を講じることこそが政治というものだろう▼まずはこの二カ月の間にうつべき手はきちんと打って国民の生活を守り抜くことだ。そして年が明けてから改めて信を問えばいい。それが自民、民主両党のどちらにプラスになるかはまた別問題で、結果は歴史が判断してくれる。